工業デザイナーとして多岐にわたり活躍し、インテリアデザイナーでありながら彫刻家としても名高いデザイナー。「2001年宇宙の旅」にて使用されたジンチェアで知られるオリヴィエ・ムールグは兄。1943年、フランス・パリ郊外で生まれたパスカル・ムールグは、14歳でパリのデザイン学校『エコール・ブール国立工芸学校』に入学。古典的な家具からモダン家具まで幅広く学びながら、彫刻も専攻した。19歳で家具の設計を始め、すぐに才能を発揮し評価を高める。カルティエ、バカラなど数多くのプロダクツをデザインし、建築、絵画、彫刻など、さまざまな分野で活躍。1994年、パスカル・ムールグとリーン・ロゼとのコラボレーションがスタートし、長きに渡り魅力的な作品を発表し続けた。彼の家具はパリの美術館“Musse des Arts De coratifs”の永久保存コレクションに選ばれており、その芸術性は高く評価されている。